さて、お盆休みに入り、帰省などで長距離ドライブをする人が多いと思います。
しかしながら、昨今のガソリン価格のバカ高さ…。 嫌になりますねぇ。
そこで、今回は燃費のいい運転方法について書いてみましょう。
今回は、高速道路等の比較的高速な道路を巡航する時の話をします。
このテクニックは、一台で走行する際には使えません。と言うか、使いにくいですね。
しかし、
複数台で巡航する時には効果抜群です。
その方法は、「スリップストリームを利用する」ことです。
車には、最適な燃費の速度と言うのが有り、高いギアで高速道路を走れば良いという物ではなく、100Km/hなど速度を上げていくと、逆に燃費は下がっていきます。
その主な原因は、空気抵抗です。
車の加速を妨げるものは、大きく別けて三つあります。
それは、「空気抵抗、転がり抵抗、機関抵抗」です。
車種にもよりますが、そのうち、実に60%以上は空気抵抗だと言われています。
しかも、空気抵抗だけは、速度に対して二乗で効いて来ます。
つまり、50Km/hと100Km/hでは、2倍ではなく4倍の空気抵抗を受ける事になりますね。
高速巡航では、大きな抵抗となっている訳ですね。
そこで、スリップを使って走るのが良い、という結論になるわけです。
スリップストリームなんて、レーシングカーの世界じゃないの?と思うかもしれませんが、競輪や、スピードスケートでさえ、後ろの方が有利ですよね?
スリップストリームというのは、実はずっと低速域から効いてくるんです。
つまり、車はバラバラに走るよりも、縦一列に連なって、近づいて走るとスリップの効果で、空気抵抗が大きく減るばかりでなく、前の車の作るスリップストリームが、自分の車を押してくれるのです。
それも、2台よりも3台、3台よりも4台といった具合に、台数が増えるほど効果が有ります。 5台も連ねれば、一番後ろの車は、エンジンを切っても走るのでは?(笑)
まあ、それはないでしょうけど。
ちなみに、それでは前を走る車が損な気がするかもしれませんが、実は後ろの車が作るスリップストリームが、前の車にも影響するのです。つまり、前の車も後ろの車ほどではありませんが、燃費は良くなる訳です。
ただ、公平をきすために、たまに前後を入れ替わればいいでしょう(笑)。
厳密には、車間距離は近ければ近いほどいいのですが、それでは急ブレーキを踏んだり、何か有った時に危ないので、適度な距離を取った方がいいでしょう。
たまに、大型トラックが車間を詰めて、連なって走っているのを見ませんか?
教習所では、あれは眠気防止のために、緊張感を持たせるためにやっていると習いましたが、おそらく違いますね(笑)。
トラックドライバーにとって、燃費良く走ると言う事は大事な仕事ですから、皆でスリップを利用しているのでしょう。
ちなみに、1台で走る時は、大きなトラックの後ろを走ると大きなスリップストリームをもらえるので、効果が有ります。
ただ、知らない人の車の後ろにずっと付いていると、煽っていると勘違いされるので、注意して下さい(笑)。
これも、スポーツドライビングの技術と言うのは、色んな所で使えるという例ですね。
そして、高速道路以外でも使える技で、私も良くやるのですが、エアコンを付けない、、、のは夏はきついですよね?(笑)
ただ、出来る限りアイドリング時や、アクセルを踏んでいる時には付けないようにしています。
つまり、減速工程、エンジンブレーキの時だけ、付ける訳です。
エンジンブレーキ時には、燃料がカットされているので、ガソリンは一滴も使われません。
その時に、一気にエアコンを最強にして室内を冷やしておくのです。
そうすれば、エアコンを切って送風にしても、しばらくは冷風が出てくれます。
減速時にエアコンを付けると、強烈にエンジンブレーキが効くので、ブレーキパッドも減らないし、いい事ずくめです。
これは、長い下り坂や、高速からの停止の時に使えますね。
更に余談ですが、もしも長い下り坂でブレーキが効かなくなったら…。 ガードレールに押し付けて止めるのではなく、
おそらくギアを2足や1足などの低速ギアに入れて、強いエンジンブレーキを掛けると思いますが、この時に、エアコンを最強に強く(最低温度で、風速最大)かけると、非常に良くエンジンブレーキが効いてくれます。 車が止まるほどです。
とどめに、サイドブレーキを引けば良いでしょう。
オートマ車でも、同じことをすればかなり止まります。
お盆休みはこれらを参考に、安全で、省燃費なドライビングを…。
以上