冬場のタイヤの暖め方


さて、もう冬も終わろうとしていますが、まだまだ朝や夜は路面が冷たいですねぇ。
ただ、あまり春が来てから書くのもなんなので、ちょいと冬場の自己流のタイヤの暖め方でも書いてみます。

雑誌などのプロの話の中でも、良く「タイヤの暖め方」は出て来ますね。
プロによっても様々ですが、車を左右に振ってS字運転をして暖めるとか、はたまた、それではショルダーがもったいないから、前後の荷重移動で、荷重をグッとかけてタイヤを潰して暖めるとか、中には、一発ホイールスピンしちゃうとか・・・。

ただ、自分の経験からは、正直どれも今一暖まりませんでした。
正確には、暖まっても冷たい路面を転がっているうちに、すぐに冷えてしまうんです。
よくプロは、「タイヤの表面を暖めるのではなく、じっくり荷重をかけて中から暖める」と言っていますが、今一意味がわかりません。
タイヤの中って、中の方のゴムや、ワイヤーなどのタイヤケースって事でしょうか??

まあ、プロが実践しているので、効果があるのでしょうが自分には体感できませんでした。
また、ホイールスピンは一発でタイヤが減る上に、普通に走り始めるとすぐに冷えてしまいます。 また、S字運転も正直体感できるほど暖まらないし、ずっとやってないと、あっという間に路面に冷やされて、とても暖め続ける事ができません。

そこで、できる限りタイヤを減らさずに、かつ冷たい路面を転がってもすぐに冷めないような方法を考えてみました。
それは、「ブレーキローターの熱で暖める」と言う方法です。
タイヤのゴムは、常に冷たい路面に接していてすぐに冷めるので、タイヤの中の空気を暖める事を考えてみると、、
ホイールを暖めれば、空気も暖まりますよね?
そしてホイールを暖めるには、ホイールは「第二のブレーキロータ」と言われている事からわかるように、ローターを暖める事ですね。
それには、ブレーキを踏み続けてローターを暖めれば、ホイールも熱くなり、空気も熱くなり、タイヤもホイールと空気の両方から熱をもらい続けて熱くなります。

そして、ホイールは金属だから熱容量が大きいし、冷たい路面とは直接接していませんから、湯たんぽのように、そう簡単には冷めないでいてくれます。 (まあ、夏場はこれがタイヤの熱ダレの敵なんでしょうが・・・)
長時間冷たい路面を転がり続けても、タイヤはしばらく暖かいままでいるし、冷えればまたブレーキを使えばオッケーです。

ここでのブレーキは、強く短い、いわゆる上手いブレーキではなく、ゆるーくながーい、普段はフェードするからやってはいけないようなブレーキングですね。 タイヤウォーミングは 当然低速で行うので、平地なら、アクセルを踏みながらブレーキを踏んだりするのが効果的でしょう。 下り坂なら、クラッチを切ったり、ギアをニュートラルにしちゃうのもいいですね。
おそらく、S字走行を20秒やるよりも、これを20秒やった方が、遥かに高速に暖まるでしょう(20秒は暖まり過ぎるかも)。

もちろん、やりすぎればフェードしたり、パッドが減ったりしますが、そこまでなる頃にはタイヤは相当熱いでしょう。
実際に、車を止めてタイヤを触ってみると、タイヤの上部の方が、横より遥かに熱いのがわかると思います。
これは、タイヤのゴムではなく、実際にホイールと中の空気が熱い証拠でしょう。(熱い気体は、上に行く性質がある)

一応、自分の色々な実験の結果、これが一番タイヤを減らさなく、長時間温度が持つ、暖め方でした。
デメリットもあるかもしれませんが、まあ色々ある中の、一つの方法として参考まで。


以上

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