さて、久しぶりに技術以外の話を書いてみましょうか。
突然ですが才能に関係なく、誰でも運転が上達できる方法ってなんだと思いますか？？
簡単です。 それは、「続けること」です。
いや、私流に正確に言うのなら、「やめないこと」ですかね。 時に少し間を開けたり、車と距離を取ったりするのは必ずしも悪いことではありません。 あまりに近視眼的に熱中しっぱなしよりも、少し距離を置くことで頭が整理されて、新しい理解が得られることは良く有ることです。ですが、決してやめないことです。
良く「継続は力なり」何て言いますが、これはある程度歳を取ると全くもってその通りだということが分かって来るんですよね。
たとえ細くても長く続けていれば、必ず他の人よりも上手くなるんです。 これには、運転の才能は関係ありません。 一つのことを長く続けるというのは、別の才能なんです。
「継続は力なり」という言葉の本当の意味は、私も大人になってやっと分かってきた気がします（特に大人になってから同級生と会ったりすると（笑））。 私は若い時にはこう思っていました。
「でも、皆が継続したら皆上手くなっちゃうじゃないか」と。
そうなると確かに皆の力が上がって絶対的には自分も上手くなるんでしょうが、その中で自分が相対的には上手いわけではないでしょう。 それでは人と競ってナンバーワンになることは出来ませんねえ。
ですがある程度大人になって判ることは、実際に継続すると、人と競ってもトップになれるんです。何故だかわかりますか？
簡単です。
それは、皆が勝手にやめて行ってくれるからです。 だから、相対的に続けている人が気づくとトップクラスになっているんですよね。
ちょっと話は変わりますが、昔（学生時代）、私のお笑い芸人志望の友人が言っていました。
「芸人ってのは、長く続ければ誰でも必ず売れる」、と。
まあ芸能界のことはよく知りませんが、芸人って余程才能がない限り、若い内に売れるのは難しいらしいです。
普通はアルバイトをしながら安いギャラで仕事をして、食いつないでいくんだそうです。
ですが、多くの人は30歳を過ぎた辺りで、「親に心配をかけたくない」だとか「彼女に安定した仕事に就いて欲しいって頼まれた」とか、「いつまでもアルバイトで貧乏なのは嫌だ」とか、「将来が不安だ」等と言って、諦めてサラリーマンになっていくんだそうです。
まあ、多くの人はいい歳になるまでアルバイト生活するのに耐えられないんでしょうね。
だから何もせずとも、ただ続けているだけでライバルが勝手に消えて行ってくれるんだそうです。 そこで、歳が行くと自然と続けている人に仕事が来るようになって、やっと芸人で食っていけるようになるんだとか。 まあこれは、なが〜いオーディションのようなものなんでしょうか？（笑）
これは、車の運転でも同様です。 今までいろんな理由で走りを止めて行く人を見てきましたが、もしかしたら技術的なことよりも続けられることが最大の才能なのかもしれないって、最近良く思うんですよね。
長く続けていれば、誰でも必ずあるレベル以上までは行けるんですよ。
そのために高価なスポーツカーやハイグリップタイヤを買う必要がないことは、今までに書いてきたとおりです。
良く、「一流になるためには人と同じことをやっていてはダメだ、人と違うことをやりなさい」なんて言いますね。
そう聞くと何かスペシャルな練習や方法を思い浮かべますが、ただ長く続けることも、実は人と違うことをやっているんですよね。
まあ、ちょっと説教臭くなりそうなのでこの辺で（笑）。