本気で速くなりたい人へ


さて、この項は主に若い人で、これからスポーツ走行を始めようと考えている人向けに作っています。

「自動車を物理する」

今更ですが、なぜ私がこのようなページを作ろうと思ったのか?
それには、勿論理由があります。

アホだと言われるのを承知で書きますが、、、
私の最終的な目的は、将来いつの日か、サーキットの王者、F1のチャンピオンと、公道の王者、WRCのチャンピオンをこのページの読者から出すことです。
目標は高くないと面白くありません。

もちろん私は素人なので、出来る事と出来ない事があります。
ただ、プロのレーサーや開発者や講師にも、同様に出来る事と出来ない事があるのも確かです。
もし彼らが完璧ならば、とっくに世界チャンピオンが日本から出ているはずです。
彼らは車の専門家かもしれませんが、少なくとも物理学の専門家ではありません。

ちなみに、 車の動きを支配しているのは物理法則であり、車を上手く、かつ速く走らせるためには、物理学の知識が必要だ何て言うと、昔はカタブツだ何て言われたものでした。
でも最近では雑誌のプロドライバーの記事を始め、メディアなどでもこの物理の知識の重要性は、共通認識として一般的になってきたようですね。

物理と言えば、先日ノーベル物理学賞を3人の日本人が取りましたねぇ。(この原稿はちょっと前に書いたものです)
まあ私も、たまたま彼らと似た様な所で、似たような事をやっていましたが、あのレベルの優秀な頭脳を持った物理屋は、その頭脳を車を速く走らせることに生かそうなんて考えもしません(笑)。
それどころか、民間企業に下りて来てすらくれませんから。
あの人たちは、仙人の様に浮世離れしている人達なんですよ(笑)。

よって当然、自動車メーカーにも優秀な工学屋は居ても、本物の物理屋は居ない訳です。
だから たまに、もしも本物の物理屋が集まって、本気で車を速く走らせることに頭脳を使ったらどうなるのか、なんて事が私の頭をよぎったりします。


まあ、この話はこの辺にしておいて、、、
まず始めに強く言っておきたいのが、ドライビングは信仰や宗教ではありません。
ですから、○○さんの言っていることだから絶対に正しいとか、どこのショップがセッティングしたから絶対に間違いが無い、なんてことは有りえません。(いずれも良く聞きますね)

ドライビングは、科学です。
運転技術にしろ、車のセッティングにしろ、自分で科学的に正しいかどうかを考え、見抜く力が必要です。
だからと言って、別に今から大学の物理学科に行け何て言う気もないし、思ってもいません。
ただ常に、「物理法則」を意識することが大事です。もちろん最低限の物理の知識も必要です。
それらを考えたり学ぶのは確かに面倒ですが、避けて通れば、ある所まで行って越えられない壁が来て終わります。
だから、「本気で速くなりたい人」向けのページな訳です。

「 本気で速くなりたい人は、M・シューマッハや、ルイス・ハミルトンみたいに6歳からレーシングカートでもやってるよ。」
と思うかもしれません。それは最もです。
しかし、18歳で免許を取ってから、タイムマシンで6歳に戻ることは出来ません。

もしも、親が車に全く興味のない家庭に育ってしまったら、トップドライバーになれないのでしょうか?
実際に、なれないのかもしれません。
しかし、私は無理だと言われると燃えるタイプです(笑)。
私は良く、「車はバイオリンやクラシックバレーとは違う」と言っています。
だから、親の意思で「気づいたらやっていた」、というのではなく、自分の自我が出来てきて、「自分の意思でモータースポーツを志しても間に合う」というのが、私の信念ですかね。
だって、生まれた家庭環境だけで決まっちゃうなんて、つまらないじゃないですか?(笑)

ただそのためには、子供のころから英才教育を受けてきた、言わばサラブレッドとして育って来た人達とは、違ったアプローチの努力が必要だと思います。
年齢が同じならば、今までの走行経験量では勝てませんから。

そしてこのページのアプローチこそが、物理学を中心とした科学です。
その場合逆に、子供の頃にヘタに付いてしまった癖や先入観が無いということが、メリットとなる可能性もあると思います。

もちろん、このページは子供の頃からカートなどをやっている人を排除するつもりは有りません(笑)。
プロに習っている人でも、何か参考になる事が有ればいいと思います。
また、若くないベテランの人も、もちろん歓迎です(笑)。

最後に、このページに書くことは基本的に物理学に基づいていますが、ドライビングについては、数式だけで全てを説明するのは不可能です。
よってそれ以外の私の考えも入っています。(が、一応すべては科学的、もしくは論理的に考えたつもりです。)

ですから、もちろんそれが正しいかどうかは解りません。
自分で判断してください(笑)。

以上

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