アライメントを取る時の注意点
さて、ついに車高調を入れました。
バネレートはOHLINSがしっかりテストをして決めた値だと思うので、変更せずに標準の物にしました。
完全に吊るしの状態です。
車高はOHLINS推奨値で前後25mmダウン。 アライメント値は始めは良く分からないので、お店の人に任せました。
あ、そうそう。 ちょっとアライメントを取る時に重要な事を一つ。
時々車高調などを入れて、同時にアライメントを取る店が有りますが、そのような店は避けた方が良いでしょう。
おそらく、足廻りの知識が足りません。
新品のバネやダンパーは、取り付けてすぐは馴染んでいません。
10日も走れば平気で10mm位は車高が下がります。 10mmも下がれば、アライメントも当然かなり狂います。
それも、4輪均等に10mm下がる訳ではありません。
品質の悪いバネだと、よりバラつきが多いそうです。
勿論、車高調の取り付け時に取って、もう一度10日後にアライメントを取るというのならいいですが、1度しか取らないのなら、その日には取らないように
した方が良いでしょう。
最低でも10日で、300Kmは走ってからアライメントを取った方が良いそうです。
ちなみに私の車高調の場合、ダンパーをO/Hしたら1度車をリフトアップしただけで、かなり車高が上がってしまい、完全に戻るまでに1日位かかります。
バネが馴染んでも、ダンパーの減衰が強く効いているとこうなるのでしょう。
(ダンパーで車高が戻る時間は、モノによって変わります。ヘタって来ると早く戻るようです。)
時々、
一度アライメントを取ったのにしばらくしたら狂ってきたという話を聞きますが、その多くのケースは、車高の変化だと思います。
もしも
アライメントを取ってもすぐに狂うという人は、フレームの歪みやボディーのヘタリといった、お金が掛かる所を疑う前に、意外と基本的な所を疑ってみるのも良いと思います。 車高の測定なんて、メジャーだけ有れば出来
ますからね。
ちなみに私の車は99年式の上、8万キロを超えていますが、逆に壊れているのか?という程(笑)、アライメントは狂いません。
私の車は補強も殆どしていませんので、S2000のシャシーはそれだけ頑丈だという事だと思います。
勿論、ぶつけた事が有る車だと話は別の様ですが。
また、アライメントを取る時に気を付ける事で、タダで出来る事が沢山有ります。
上記の通り車高が安定してから取るのは勿論ですが、車を普段乗る時と同じ状態にして取ると良いでしょう。
例えば、アライメント測定時にはガソリンは普段入れているの量にして、スペアタイヤを外して走る人なら外した方がいいし、屋根を空けて走ることが多い人は開けた方がいいでしょう。
勿論トランクの荷物も、普段通りに。
更に、もしも雨でボディーが濡れてたりするとかなり車重が変わるので、水は拭き取ってからの方がいいそうです。
後はタイヤは基本的に新品で取るのが理想で(片ベリしていると、狂いますよね)、空気圧も普段走る時の値にキッチリ揃えた方が良いでしょう。
これらは、タダで出来る副作用のないチューニング(調律)です。
細かい事ですが、積み重ねると結構変わる物です。
あと、量販店など店によっては、調整中にぴったり左右の誤差が無くなった状態で、すかさずアライメントの値を印刷して、その後改めて本締めをする所が結構有るそうです。
(お客によっては、スラスト角が0°01′とかでも嫌がる人がいるためらしいです)
当然、本締めすればその時にアライメントは多少狂います。
まあやはりその辺は、お店の人の腕が大事なので、腕のいい所で取るのが理想ですね。
S2000は特にアライメントに対して敏感な車なので、ちょっとこだわって調整してみると良いと思います。
以下余談ですが、ちなみに私は自分の車なら、トーだったら10進数で0.02度(大体0.2mm)、キャンバーだったら0.1度(6分)変われば確実に体感できます。(と思います)
かなり敏感な方の様です。
昔一度だけ友人に勧められ、車高調を入れる前に純正足で、LEDを使った最新のアライメント測定器でアライメントを測定したことがありました。
狂っていたら調整しようと思ったのですが、トーの左右差も、キャンバーの左右差も、0度00分!!と出ました。
(車を揺らすと数値が動くので、測定器の不具合ではないですねぇ)
つまり、計測器の測定範囲では、トーもキャンバーも左右差はゼロです。
お店の人もこんな車は見た事が無いと笑っていました。
新車の出荷時にもここまで合っている事はまず無いらしく、更にその時は5万キロ近く走っていたので、出荷時よりは必ず少しはズレているはずです。
タイヤも減っていましたし。
つまり私が走りながらアライメントを合わせてしまったようで、お店に人に「ずいぶん器用な事しますねー」と言われました(笑)。
その店は、測定料と調整料が込みの料金体系だったのですが、結局何もいじらずに終わりました。
まあ、お金がもったいなかったと言えばそうですが、おかげでアライメントを疑うことなく純正足のヘタりと断定して、車高調導入に踏み切った訳ですが…。
続く…。
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