BS POTENZA RE-11

さて、待望のRE-01Rの後継モデルである。
(これは取り付けは1番最近だが、興味がある人が多そうなので先にアップしました。)

せっかくの新しいモデルなので、組む前にちょっと色々とチェックしてみた。
ちなみに 比較対象は、全て同社のRE-01Rである。

まず始めに感じたのは、タイヤの臭いが違う。
まるで靴屋のスニーカーコーナーのような臭いである。
生臭いと言うか、ゴム臭い(まあ、ゴムなんだけど)。

そして、次に少し触ってみた。
このタイヤは、サイドウォールもそうだが、ケース剛性が半端じゃない!!
ケース剛性がまるでSタイヤ並で、お店の人が、チェンジャーで組むのが大変そうだった。
205/55/16でも、こんなに大変だと、40や35の18インチ以上のタイヤだと、最新のチェンジャーじゃないと無理じゃないかな。
(お店の人は、こんなタイヤがでたら、チェンジャー買い換えたいと言っていた。)

ケース剛性と言っても、特にショルダー部が凄く固く、そこがRE-01Rとの一番の違いだと思った。
更にトレッドのブロックもでかく、と言うよりスリックタイヤに、縦グルーブを2本入れて、溝を少し掘ったようなイメージである。
だから、正確にはブロックの数は、左、真ん中、右の三つ?? (って数え方がわからない(笑)。)
と言う感じで、かなり強烈。 まるでRE-01Rのトレッドが、普通のタイヤに見えるくらいである。
このブロックは、ショルダーの剛性と相まって、かなりレスポンスが良さそうだ。
ちなみに、イン側のショルダーはラウンド形状、外側はスクエア形状で、イン側は接地面が広く、これはキャンバーを付けた時などに、
トラクションやブレーキ性能が高そうである。
また、外側は見るからに固くて踏ん張りそう。

次に、RE-01Rと持ち比べたら、ケースが固い割に、摩り減ったRE-01Rと殆ど重さは変わらない。
減った分を差し引いたら同じくらいじゃないかな??
うーん。これは、かなり期待できる感じ。強烈にバージョンアップしてそうだ。
ちなみに、写真に見える小さな丸い穴は、慣らし終了のためのサインかな?
まあ、今まで無かったのが不思議だけど・・・。

それでは早速、走行インプレッション。
まず、RE-01Rと比べると、とにかくタイヤが固い!!
RE-01Rだと、新品時にはかなりトレッドが柔らかく感じ、乗り心地も、角の当たりが柔らかい感じだった。
そして、グリップはしているのだが、トレッドのヨレをモロに感じ、新品時には正直ちょっとフィーリングが好きじゃなかった。

それが、RE-11はかなり違う。新品状態から超スパルタンである。角の当たりは1分山のRE-01Rより固く、レスポンスもいきなり凄い。
減衰を柔らかくしようかと思ったほど(笑)。でも、この固さのフィーリングはアシの固さではなく、いわゆるタイヤの固さ。
もちろん、この時はまだ慣らし中なので、普通の街乗りだが、それでも感じられる剛性感とグリップ感。
何度か運転した事がある、GDB-C型以降のインプレッサ純正の、RE-070並かそれ以上かな。
色んな意味で、強烈。大袈裟ではなく、Sタイヤみたいな感じだ。

それでは、次にワインディングレポート。
まず速度を少し上げて驚いたのは、トレッドパターンからは想像できないほど、ロードノイズが少なく、静か。
そして、接地感が非常に高く、ピターっと走っているイメージである。接地面積も広く感じる。
また、発熱もいい。路面が氷点下でも比較的早くタイヤが暖まる。
まあ、ニュータイヤは暖まりやすいのだが、それにしてもRE-01Rよりも早い気がした。
そして、気になった街乗りの突き上げ感だが、速度を上げるとだんだん乗り心地がよくなってきた。(まあ、乗り心地は足とのバランスもあるだろうが。)
これは、街乗りで突き上げる固いサスペンションが、スピードを上げるとピターっと乗り心地が良くなるのに似ている。

そして、肝心のコーナリングは、新品のRE-01Rがネチャーッと曲がるイメージに対し、スパーッと曲がるイメージ。
Sタイヤという言葉を使わずに、 わかりやすく言うと、固くて滑らないゴム??
タイヤが鳴くポイントも、かなりRE-01Rとは違う。

うーん。RE-01Rと違い、これでやっと、タイヤのグリップ力と、トレッドやタイヤケースのバネレートのバランスがバッチリ合ってきた感じである。
特に、個人的にはショルダーの剛性感がすごく好きである。 RE-01Rのような、トレッドのヨレは、全くと言っていいほど感じない。

次にブレーキング時の性能だが、明らかにRE-01Rよりもロックさせるのが難しい。
BSのホームページによると、テスト車では80Km/hからのフルブレーキで、80cm短く止まるらしいが、確かに接地感が凄く、減速Gも強く感じた。
ブレーキパッドをワンランク上げてもいいかもしれない(Sタイヤ用でも良さそうな感じ)。

こららの性能は、 明らかにRE-01から、RE-01Rへのバージョンアップよりも、大きな変化となっていると思う。
あまり、ドリフトしたり、極端に振り回すタイプのタイヤでは無い気がした。

個人的には、このタイヤは、色んな意味で、S2000に合っていると思う。


とまあ、個人的には、あらゆる面でRE-01Rより恐怖感を感じなくなったが、タイヤが固いので人によってはピーキーと感じるかも。
また、おそらくキチンと性能を出そうと思ったら、足廻りのリセッティングや、ボディー補強などが必要となるだろう。
それと、ファッションで大きなホイールを付けている人には、色んな意味でお勧めできない。
(値段が高いし、乗り心地悪いし、タイヤを組む時にタイヤかホイールの、どちらかを傷つけそう。)

あとは、ウェット性能、耐ハイドロ性能、熱ダレ特性、そして、何より耐磨耗性が気になるところ。
それは、これから試す予定。

とりあえず、現時点では以上。

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