TABATA アルミ2層 S2

ローテンプサーモや、サーモスイッチは、水温補正が入るまでの対症療法の様な物なので、
単に熱ダレするまでのおいしい時間を延ばすだけの物であると考える。

よって、ラジエターのキャパを超えたら意味を成さないので、ラジエター交換に踏み切った。
ラジエターは、オーバーハングに有る物なので、重量や性能を考えて田畑のアルミ2層を選択。
このラジエターは、水量だけでなく、空気の抜けも考えられて作られているし、溶接など作りも丁寧である。

特徴は、エンジンを回すほど冷える所である。
ウォーターポンプによる水量と、走行風による熱交換の良さのためだろう。勿論、油温などが上がりすぎれば違うが。
銅(真鍮)製と比べると、静止時の放熱は悪いが、風が当たればよく冷える。サーモスイッチが有れば、渋滞時にも特に問題は感じない。

このラジエターとローテンプサーモスタットの組み合わせで、水温が84℃を超えることは、夏でも殆どない。
また、逆にこのラジエターのキャパを超えるような状態になったら、クーリングをするようにしている。
熱が入るのはエンジンだけではなく、そのような状態では、ミッションオイルやデフオイル、ハブベアリング、
その他の部分も、相当な高温になっていると想像されるからである。

また、水温を下げればエンジンブロック温度が下がり、油温も下がると思っていたが、意外と油温は下がらない。
水温が上がらなくても、油温が先にかなり上がる。 水温よりも30℃以上高くなることも普通に有る。
ただし、水温が84℃以内に収まっていれば、油温はずっと上がりそうに見えるが意外に上がらなく、
115℃以内程度でサチレートし、それ以上は上がらなそうな感じである。
(それ以上は、危ないので試していないが)
 

副作用は、冬季にはダンボールなどでラジエターを塞がないと完全にオーバークールになること。
F20Cの適温は、78℃±5℃らしいので、ここをキープするようにする。
冬場には、走行中に75℃を超えることはなく、下りでは70度を切ってしまう事も有る。
3/4程ダンボールで塞いでやっと80℃程度になる。
ヒーターは、暖かい風が出てくるまでかなりの時間がかかるし、ヒータを付けると水温が一気に下がるので、
ヒーターとダンボールの面積で調整するのが大変である。

冬季にヒーターを入れていれば、ノーマルラジエターで十分だと思われる。
もしくは、サーモスタットを、少し高温の物に変えた方が使いやすいと思われる。
ただし冬季でも、油温は夏と殆ど変わらなく上がる。 下がるのは、早くなるが。

個人的には、これ以上のラジエターのキャパは不要と考える。
3層にすると、前のオーバーハングが更に重くなるし(水が重い)、エンジンの冷却水だけを冷やしても、
デフオイルなど他の部分が限界を超える可能性があるので、このラジエターのキャパを超えるような状態になったらたらクーリングを勧める。

もし、更に連続して走るならば、エンジンオイルクーラー、ミッションオイルクーラー、デフオイルクーラー等、
他の冷却部分も、キッチリとセットでやらないといけないかも。
またハブベアリングやドライブシャフト等のグリースは冷却できないので、消耗品と割り切る必要があるかも。


以上

写真は、冬季のため、ダンボールを挟んでいる。
ダンボールを2枚用意して、スライドしてその日の気温により面積を変えている。
車から降りられない時は、ヒーター(もちろん外気導入)で水温を調節する。

エアコンのコンデンサとの間にダンボールを挟むと、外からダンボールが見えないので良い。
ただ、ファンが回ると、ファンが苦しそうな音がする。
また、雨の日に長時間走るとダンボールがボロボロになるので、太いビニールテープ等の撥水性の物を貼ると良い。
 

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