無限ローテンプサーモスタット

カタログには載っていない主要諸元にも書いたが、純正ECUは、水温補正が85℃で入る 。
つまり、84度を越えた時点で、ECUが空燃費を濃くし、点火時期を遅らせてパワーを落とす(はず)。

しかしながら、純正サーモスタットが全開になるのは90℃である。
TECHTOMで見ていても、走行中は、大体水温は88度でサチレート(飽和)しているようである。
つまり、いつも補正しっぱなしで走っている事になる。

メーカーの目的は、環境なのか、エンジン寿命を縮めないためなのか、ヒーターを効くようにするためなのか、
はたまたその他なのか判らないが、基本的に水温が84℃以下になっているのは、エンジンをかけてから暖機中のちょっとの間だけである。
よって、このパーツは、水温補正をしない、おいしい領域を長く使うために導入。
Spoonからも同じ物が出ているが、開弁温度が少し低すぎ、長いエンジンブレーキ等でオーバークールが怖いので無限製とした。

交換後は、普通に流れに乗って走っていれば、78℃程度をキープできる(純正では、88℃位)。
これはかなり効果があり、ラジエターのキャパを超えるまでは、かなり長い間パワーが落ちない感じがした。
ちなみに、無限ローテンプサーモの全開温度は83度である。
よって、水温がこれを超えるようであれば、冷却機器、ラジエター等の能力を超えてしまっている事になる。(やはり、冬場以外は超える事がある)
つまりノーマルのラジエターの場合、キャパを超えるまでの時間が長くなるだけで、超えてからは意味の無いものである。
それでも、冬場や、短時間では効果的。冬場は、ヒーターを入れれば、殆どノーマルラジエターで問題はなかった。

純正サーモスイッチの車は水温が上がり過ぎたら、エアコンを付ければファンが回って水温が下がるのも、知恵として覚えておくと良いだろう。
(もちろん、クーリングが終わったらエアコンは切る)


副作用は、暖機と言うか、ウォームアップ運転に時間がかかることと、特に冬場は、ヒーターがしばらく効かないこと。
また、エンジン寿命が短くなる可能性があるかも??

以上

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