最小回転半径を小さくするには?


久しぶりのQ&Aですね。
 
さて、ホイールベースの長い車やフロントの最大舵角が小さい車。
はたまた曲がりにくい四輪駆動車などで、最小回転半径が大きくてUターンしたりする時に困ることがありますよね。
或いは自宅の車庫に入れにくいとか出にくいとか……。

そんなもの変えられるか?と思うかもしれませんが、多少ならば変えることが可能です。
もちろん、ホイールベースを短くしたり舵角を増やしたり、四輪駆動車のセンターデフをオープンにしてタイトコーナーブレーキング現象を無くすなんて話ではありません(笑)。
そんなことしたら膨大なお金がかかりますからね。
 
方法は、“リアタイヤをトーアウトにすること”です。

まあアライメント調整料はかかりますが、これなら大体二万円前後でできるでしょう。
これは例えるなら逆位相の4WSと同じような効果を狙ったものです。

リアのアライメントをいじれないモデルは仕方ありませんが、いじれる車種なら容易に行なえますね。
もしも自分の車が大きくトーインになっていたら、少し戻してみたりするだけでも効果はあります。

ただ市販車のリアタイヤは必ずトーインになっているので、0度よりもトーアウトにするときには注意が必要です。
理由は車のスタビリティが落ちる可能性があるからです。
簡単に言うとオーバーステア方向になってスピンしやすくなる言うことですね。
もちろんそれは限界走行時の話ですが、パニックブレーキなどでそうなることもあります。
またFR車はドリフトしやすくなってしまうので、お勧めしません。
 

ですが曲がりにくい四駆やホイールベースの長い車は元々スタビリティがかなり高めなので、それほど害にならないこともあります。
 
まあ最小回転半径を気にする人はあまりスポーツ走行をしない人が多いと思うので、普通に街中を走る限りにはまず問題はないでしょう。

トーアウトは大きく振れば振るほど小回りしやすくなりますが、やり過ぎには注意して下さいね。


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