教習所で習った事を忘れる


さて、それでは早速講座?に入りましょうか。
これから先に書く事は、基本的に自動車運転免許を持っている事を前提とします。
カートをやっている子供に大人が唯一、練習条件で勝てるのは、自動車免許を持てる事でしょうか。
始めにも書きましたが、せっかくなので、そのアドバンテージを利用しましょう。

教習所では色々習ったと思いますが、スポーツドライビングにおいては、教習所で習った事とは大分違う運転をします。
むしろ、教習所では「やってはいけない」と言われた事をやる必要が多々有ります。

例えば、急ブレーキ、急加速、急ハンドル何かは典型的な例ですね。
ハンドルも、私は教習所では「切り足す」と習いましたが、それも違う事が有ります。
また送りハンドルは駄目だし、確かハンドルを切りながらブレーキを踏むのもいけないと習った気もしますが、それも使う事が有ります。

走行ラインも、「キープレフト」と習いましたが、もちろんそれも違いますね。
タイヤを滑らすなんて、教習所では論外でしょう。
しかしスポーツドライビングでは、それらを行う必要が有ります。

またスポーツドライビングでは、これらに加え、左足でブレーキを踏んだり(これは人による)、シフトダウンでアクセルを煽ったり、ブレーキとアクセルを右足で同時に踏んだり(いわゆるヒール・アンド・トゥー)と、全く違う操作が必要となります。
よって、教習所で習った事は、あくまで普通の運転をするための物だと思っておいてください。
もちろん、普通の運転が出来る事が前提ですが、スポーツ走行では、一旦それらを忘れる必要が有りますかね。


またここでは、出来る限り分かりやすい言葉を使うつもりですが、例えばアンダーステアとか、オーバーステアとか、スリップアングルとか、FFとか、最低限の専門用語は出てきます。
注釈を付ける場合も有りますが、付け忘れる事も有るでしょう。
そこら辺の用語は、ネットで検索すればいくらでも出てくるし、車の雑誌などでも良く出てくるので、分からなかったら調べてみてくださいね。


そして最後に、、、一応お決まりで書いておきますが、運転の練習は安全な所で行ってください。
練習場所は、サーキットやジムカーナ場、ドリフトパークなどの競技場がベストです。
が、多くの人は公道でも練習するでしょう。(もちろん推奨はしません)

公道で練習を行う場合の絶対のルールは、「事故を起こさない事」です。
事故を起こして怪我をしたり、他人にさせてしまっては、車人生どころか人生その物が終わる事が有ります。
車で人生をパーにしないように…。

事故を起こさないためには、自分の技能を超えた、無理な運転は禁物です。
自分の技術を考えて、あらゆる事態を想定したマージンを取って、確実にコントロールできる範囲で走りましょう。
それがまだ見極められないうちは、更にマージンを取っておくと良いでしょう。
またハンドルを握ると熱くなってしまい、自制心をコントロールする自信が無い人は、パワーの無い、スピードの出ない車に乗るのも一つの手です。

例え単独の自損事故でも、事故は罪です。 保険を使えば皆の保険の掛け金が上がるし、事故の記録が残れば道路が封鎖されたり、減速帯の様に走りにくくする物が付けられる事が有ります。
公道では、 くれぐれも事故には注意してください。

まあ、他にも色々有りますが、固い話はこの辺にしておきますね。

次回からは、実践的な内容に入ります。


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