安く安全に反応速度を上げる練習
さて、
「荷重曲げ」の練習は進んでいるでしょうか??(笑)
まあ、そんなにすぐに出来るようになる物ではないのでそれはそれで続けるとして、、、同時に運転において同じ技術の人と、最後の最後で差が出る、
反応速度(必読)を鍛える練習方法を書いてみます。
私は
始めに、「日本人は農耕民族なので、狩猟民族と比べて瞬発的な判断力や、集中力、反応速度をにおいて劣ると考えている
」、と書きましたねー。
今回の練習は、
それを鍛える様な物だと理解しておいてください。
いくら車を完璧に支配下に置ける運転が出来るようになっても、ドライビングにおいては予期せぬ事態と言う物は必ず起きる物です。
例えば、道路にいきなり物が落ちていたり、何かが飛び出してきたり、道路の
μが変わって車が急にスピン挙動等の唐突な挙動変化を起こしたりと言った事が、公道でもあり得ますね。
更にレースならば、前の車が急にスピンしたり、あるいは前の車を追い抜く時にラインをふさがれて、一瞬行き場がなくなったりした時に、最適な判断と操作を出来るドライバーになった方が確実に有利です。
人間の反応速度は、誰でも
0.3秒かかると書きましたが、訓練によってはそれを少し縮める事が出来ると書きましたね?
今回書く物は、その時間を縮め、また予測能力の正確性を上げる訓練です。
毎日車で好きなだけサーキットでレースをする。 或いはラリーに出る。 と言う事が出来る、地理的環境、経済的環境、年齢的条件が揃っている人はそれをやればいいでしょうが、そもそもそんな人は居ないでしょう(笑)。
もし
居たとしても、このページの読者のターゲット層とは違う人たちですね。
そこで安く、手軽に、且つ安全にこの速く正確な判断力を身に付け、反応速度を速くするための訓練方法を書いておきます。
その訓練とは、名付けて
「川原走り」です。
これはもちろん車ではなく、自分の足で川原を走るんです。 よって、車も必要ありません。子供でも始められます。
ん? 何かズッコケてる声が聞こえてきそうですが、いたってマジですよ(笑)。
実はこれは、私が子供の頃から良くやっていた物なのですが(もちろん当時は運転のためではなく)、抜群に効きます。
それでは少し詳しく説明してみましょうか。
川原走りとは、簡単に言うと川原に有る石の上を次から次へと渡って行く物です。
川原と言っても色々有りますが、あまり下流の方の砂利の様に小さな石しか無い所ではダメですね。
最適なのは、大体マクラ程度の大きさの石が多い、渓流何かがベストですかね。
やってみると分かりますが、石には踏んで良い石と、踏むとグラつく危ない石が有ります。
また濡れていたり、苔が生えていて、乗ると滑る物も有ります。
実際にやってみると分かりますが、変な石に長時間乗っていたり、強く踏むと、バランスを崩して走り続けられなくなります。
また、次に進む時に、手頃な距離に良い石が有るとは限りません。 1度戻って、違う経路で行く事も有るでしょう。
川原の石の配置はサーキットと違い、人間がデザインした物ではないので強敵です。
よって次に乗るべき石を見極めるのに、時間が掛かるでしょう。
始めは恐る恐る歩くのが精いっぱいだと思います。
しかし、何度も何度もやっていると、だんだん踏んで良い石、踏んではいけない石、短時間なら踏んでも良い石、真上からだけなら踏んで良い石などが、色や大きさ、形等から判るようになって来て、次にどの石に
どの様に飛べば良いのかが判断できるようになってきます。
更に、グラついても短時間だけ踏む踏み方が分かって来て、最後には次から次へ来る石を短時間で判断して、走れるようになってきます。
正に、瞬発的な判断力と、その判断の正確性が上がってくるのです。
これは、車の運転だけではなく、他の多くのスポーツでも有効な訓練方法です。
いわば、ドライバーに必要な
運動神経の地力を上げる訓練ですかね。
私は
同じ理論を理解し、同じ技術を持っているドライバーと勝負した時に、最後の最後に差が付くのはここではないかと思っています。
実際にトップドライバーは、この短時間での正確な予測能力と、反応速度を持っている事は、間違いのない事実です。
そして
この練習だけは、若いうちから始めた方が圧倒的に有利です。
この短時間で的確な判断が出来る能力と言うのは、スポーツ走行だけでなく、普通の運転でも多いに生きてきます。
例えば道を走っていて、左から子供が飛び出して来て、更に右からは対向車が来ているようなケースで、どのような操作をすれば最良の結果を得られるかなどの判断が出来るようにな
り、事故防止にも非常に有効です。
大体、そんな練習はやろうと思って出来る物ではないし、出来るようなシーンに出会いたくないですからねぇ…。
この川原走りの素晴らしい所は、安全に、且つ、
「タダ」で出来ると言う所です。
その気になれば、朝から晩まで、体力が尽きるまで出来ますね。
この訓練は、一見運転とは関係なさそうですが、同じ「道を走る」と言う行為なので、共通点は非常に多い物です。
実際に私はこの訓練から得た物に、何度も助けられている気がします。
普通のドライバーとは違うドライバーになるためには、当然普通の人がやらない訓練をする必要が有ります。
是非、だまされたと思ってやってみてください。
もしかしたら、狩猟民族が持っている、プラスα の能力を手に入れる事が出来るかも知れません。
(ちなみに、近くに渓流が無く海しかない人は、テトラポットの上を走っても似たような訓練が出来ます。)
実際にこれから、運転が上手く、速くなれる人と、なれない人との違いは、意外とこんな所であっけなく決まる物です…。
それは、
これを読んで「へー、そうなんだぁ」と思って終わる人と、明日から実際に訓練を始める人の違いです。
最後に一応書いておきますが、この訓練は高い車をぶつける事も、他人を巻き込むことも無く、安全とは言え、始めはねん挫したり転倒して怪我をする可能性が無くは有りません。
そこは、自身の無い人はプロテクターやヘルメットを着けるなりして、自己責任でやってください。
続く…。
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