始めに
始めに、初期型S2000は、フルノーマルでも非常に高いハンドリング性能と、フィーリングを持っている事を書いておきます。
そして、
同時に速さも相当な物です。
S2000の模範的なドライビングとは?を見てもらえば分かりますが、乗る人が乗れば、ニュル
・ブルク・リンクであんな運転が出来てしまうのですから。
よって、ノーマルを超えるためには、かなりのノウハウが必要だし、またそれを扱える運転技術も必要となるでしょう。
ですからS2000をフルノーマルのまま乗ると言うのは、それはそれで大いに有りだと思います。
実際に初めて初期型のS2000を運転した時に、根本的に他の車の動きと違うと感じた人も多いと思います。
私も初めて試乗した時は、本当に衝撃的でした。
とにかく、ハンドリングが気持ちがいいのなんの。 車から降りたくなくなりました(笑)。
一体ホンダは何を目指して、こんな車を作ったのかと考えてしまいました。
考えて、、、
そして私が至った結論は、これです。
この車は、「F1を疑似体験させてくれる市販車」であると。
勿論私は一般人なので、F1はもちろん、フォーミュラカー何て乗ったことは有りませんし、これからも機会はないでしょう。
(多くの一般人はそうでしょう)
しかしこれだけは言えます。
S2000は明らかに、一般的なハコ車(自動車)の動きよりも、カート(レーシングカート)の動きに近いです。
これは私だけでなく、S2000に乗った知人がみんな同じ事を言っているので、おそらく正しい感想だと思います。
S2000は、そのカートの様なハンドリングに加えて高回転まで回る、いや、高回転まで回してやっとパワーを発生するNAエンジンに、オープンボディーと来たら、「きっとF1は、これをもっとデフォルメ(特徴を強調)したフィーリングなんだろうなぁ」と想像せずにはいられません。
それが、「F1を疑似体験させてくれる市販車」を目指したのではないかと思う理由です。
まあ間違っても、ラリーカーや、GTカーの方向を目指して作ってはいないでしょう。
もっと言うと、スタビリティー(安定性)よりもアジリティー(俊敏性)を、ツーリングの快適さよりもスポーツの様な刺激を追い求めた車って感じです。
特にこのアジリティーは、S2000の特徴の中で私が一番好きで、絶対に失いたくない特性です。
ちなみに、
カートは非常に楽しい乗り物ですが、最大の欠点は公道を走れない事ですかね(笑)。
しかし、S2000は公道を走れるカートと言った感じです。
メーカーがカートやフォーミュラカーっぽい動きをする車をコンセプトとして設計してきたなら、私もその方向性を変えずに、より伸ばす方向へと考えて、チューニングをしてきました。
それが、
トップページに書いた「S2000らしさを失わないチューニング」であると思うからです。
まあ前置きはこれ位にして、今までの研究と、足廻りの変更履歴を書いてみましょうか。
Back Top