S2000の模範的なドライビングとは?


発売当初から、クイックだとか、ピーキーだどか、テールハッピーだ等と言われ続けている初期型のS2000。
特に、脚がフルノーマル状態では、かなり難しいと言われていますね。

ですが、逆にそれは、玄人用のセッティングで、乗る人が乗ればとんでもなく速いとも言われていますね。
でわ ちょっと、その「乗る人」の映像を見てみましょう。

ちなみに これは、オーリンズ  車高調整式サスペンションのインプレにも書きましたが、「ガンさん」こと黒沢元治氏が、プロトタイプのドノーマルのS2000で、ニュル・ブルク・リンクを走っている物です。
それも、屋根を空けて、ヘルメットもグローブもなく、革靴に皮ジャンでサングラスを掛けて、しゃべりながら220Km以上のスピードで駆け抜けるとんでもない物です。
ちなみに格好だけ見ると、まるで休日にワインディングを走っている、ちょっとガラの悪いオヤジです(失礼!)。
まあ、こんな格好でニュルを走れるのは、車を完全にコントロール下に置ける自信が有るのでしょう。

ちなみに、映像の中でクーペとかタイプSとか言っているのは、NSXのことです。
10年位昔の映像だと思いますが、それでわ、ちょっと見てみましょうか。

(音量に注意)



この車はプロトタイプなので、恐らく初期型よりも完成度は低いと思います。
それにも関わらず、見ての通りそのドライビングは、とにかく荷重変動が少なく、修正蛇など指2本程度ですね。
初期型ノーマル脚の特徴としてよく言われる、ピーキーさや扱いにくさなど、微塵も感じさせない運転ですね。

それどころか、初期型ノーマル脚のストローク感や、優秀さが際立つばかりで、ストロークの短い車高調などを入れると、路面のいい道は走れても、とてもニュルを走ることはできないと思うでしょう。

色んな所で何度も言っていますが、純正品というのは本当に良く出来ています。
元々S2000って言う車は、こういう人が乗るために作られているのでしょう。

それにしても、エンジンの使い方もすごいですねぇ。
何の躊躇もなくレブリミターに当ててるし、高回転のパワーバンドを決して外さない運転ですね。
ただ、実際にこれだけ長時間連続で高回転を使うと、エンジンの寿命を著しく縮める可能性が有るので、まあ普通の人はあまり真似しない方がいいでしょう。
油温なんて、いったい何度になってるんだろう? と思ってしまいました(笑)。

ただ、パワーバンドを維持する運転は、実際に速いことには変わりありません。
この運転には、S2000を運転する上で、色々と参考になる部分が詰め込まれていると思います。

いきなり改造や、チューニングを考える前に、初期型ノーマル車の実力をちょっと見てみる事をお勧めします。

以上

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