図1 RE-11の非対称サイドウォール
実際に運転してみると、このタイヤはコントロール性が抜群です。
まず、跳ねないので常に路面にタイヤが接地している感じで安心感が有ります。
そして一番感じたのが、RE-01Rではリアタイヤを滑らせると、最適なスリップアングルを超えた時の挙動が結構シビアで、結構唐突にグリップが落ち、スキール音が高くなって独特の振動が来ましたが、RE-11ではスリップアングルが大きくなっても極端にグリップが落ちなくなりました。
振動も殆ど無く、接地感も落ちません。 これは非常にコントロールしやすいですね。
一般に言う、スライド時の挙動がマイルドになった感じです。
例えば、スライド状態でラインを変える様な操作も、RE-01Rよりも楽にできます。
これでかなり自信を持って、スライドさせる事が出来るようになりました。
ただ、限界は明らかにRE-01Rより上がっているので、グリップ状態からスライド状態に移行する際には強い力が必要で、滑る瞬間は結構唐突感が有ります。
タイヤの減り具合や温度によって多少変わりますが、これはRE-01Rよりも大きいかもしれません。
ただ実際にスライド状態に移ってしまえば、全く「ズバッ」とは行く感じはなく、スライド状態に移ってもグリップは落ちずに、コントロールは楽な感じですかね。 タイヤの動摩擦係数と静止摩擦係数の差が小さいイメージです。
変な話、たとえリアが出てパニクッてアクセル戻してしまっても、タイヤの方である程度は何とかしてくれます。
この辺の許容量は、RE-01Rと比べてかなり上がっていますね。
これで、FRを振り回す運転がグンとしやすくなり、タイヤとの対話がかなり上手く出来るようになりました。
スピンの恐怖感の無さやコントロール性は、まるで、FF車に乗っている程だと感じたのを覚えています。
RE-11は、グリップを上げつつコントロール性を上げると言う難しい課題を、上手くやってのけた感じです。
ついでに書いておくと、RE-11は耐ハイドロ性がかなり上がり、ウェット路面でも全く怖くありません。
RE-01Rは、ちょっと酷過ぎましたね…。
ただ、耐熱ダレ性はハッキリ言ってあまり高くないと感じました。
特に、大体8部山以上有るうちは、すぐに熱が入って、結構唐突に熱ダレしてグリップダウンすると感じました。
まあ乗り方にもよるでしょうが、これはRE-01Rの方が唐突感は少なかったかもしれませんね。
熱ダレしてもコントロール性は高いですが、もうちょっと頑張って欲しい気がします。
逆に山が減ってくると、それほど熱ダレによる変化は感じません。
さて、、、
何だか今回は、タイヤのパーツインプレみたいになってしまいましたが、これでまた「至高のハンドリング」に大きく前進です。
今回のタイヤの交換で、タイヤがいかに重要な足廻りのパーツかを改めて認識した結果となりました。
続く…。