トラクションステアは一つではない


今回は本サイトの目玉の一つでもあるトラクションステアの話をしましょう。
オンラインサロンの中でも、やはりトラクションステアの話が一番多くなっていて、最も教えることが多い技術です。

トラクションステアについて詳しいことはこちらに書かれていますが、この言葉は元々日産が作った言葉です。
大分昔からネットでトラクションステアを検索すると本サイトがトップに表示されますが、私が考えた言葉ではないことは一応書いておきますね。

余談ですが、本サイトのイニシャルDで学ぶ自動車工学の中で、インプレッサを運転する拓海が最後に覚醒して追い上げるシーンがありますね。
実はあれは前を走るインテグラを見て四輪駆動車のトラクションステアをマスターしたシーンだったのです。
当時はまだR35GT-Rが出ていなかったので、この言葉はありませんでした。 なので「縦に曲げる」だとか、あんな表現になっています。

そんな、ある種の究極のコーナリングを行うトラクションステアですが、奥はとても深い物となります。
今までに書いてきたとおり、トラクションステアはあらゆる駆動方式で可能だと私は考えています。 ただし、MRとRRの車は実車では実験をしていないため、不明とさせて頂きます。

まずトラクションステアは、駆動方式ごとに少しずつ特性が異なります。
どの駆動方式であっても荷重曲げから始まることは変わりませんが、その姿勢作りやステア操作は少しずつ異なります。

そして更にトラクションステア自体にも、いくつか種類が存在します。
乱暴に言うとトラクションステアの使い方によっては、通常のCPを使ったグリップ走行よりも遅くなることも有り得るのです。

つまりトラクションステアの中にも速いトラクションステアと遅いトラクションステアが存在することになります。
そんなトラクションステアについて、これから詳しく解説していきましょう。


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