図1 タイヤのスリップ率とグリップ力の関係
うーん。ビックリですねぇ。
図1によると、タイヤの縦方向のグリップは、20%滑らせた時が一番グリップすると言う物です。
更にそれ以上滑らせても、かなりの間は高いグリップを維持するようですね。
このグラフは、以下のホンダのページに載っている物です。
http://www.honda.co.jp/sportscar/enjoy/lesson4-3.html
上記のグラフは、恐らくメーカーが実際に実験したものでしょう。
このページは面白いので、是非一度見てみると良いと思います。
どうしてそうなるかなどが、詳しく書かれています。(ここでは、重複するので説明はカットします)
もしもこのグラフが事実だとすると、実際にブレーキングは少しロックさせた方が短く止まるし、加速時にも少しホイールスピンさせた方がトラクションが上がる事になりますねぇ。
正に目からウロコです。
今まで感覚的に感じていた物は、勘違いではなかった訳です。
ただし、グラフの通り横方向のグリップは滑らせない時が一番グリップが高い訳ですね。2011.10.27訂正
滑らせると、一気にグリップが落ちるわけです。
よって、横方向は一切滑らせない方が高いグリップ力が出るわけですね。
そうなると、荷重が同じならば、タイヤが少し滑った瞬間に摩擦円が縦長の楕円になるような気もします。
もともと摩擦円は楕円だとは書きましたが、さらにもっと激しい?楕円になりそうですねぇ。
図1の横グリップは、横方向にスリップ率の分滑った場合では無く、縦方向に滑った時の横方向のグリップの事だそうです。
つまり縦に大きく滑らせると、横グリップはどんどん無くなって行く事を表した図の様です。
むぅー。 タイヤって本当に奥が深い物です。
今回の話より、ここに書いたブレーキのハーフロックと、タイヤのグリップを超えたグリップを出す方法は、実際の運転においても、タイヤの性能を出すために非常に有効な事が分かりますね。
今回の話は、ホンダのページに載っている物なので知っている人もいるかもしれませんが、今後の話を理解するために非常に重要で不可欠な物なので、一応ちょっと書いておきました。
これは覚えておいた方が役に立ちそうですね。
前にも書きましたが、タイヤの限界性能ってのは、上手く使ってやれば思っているよりもずっと先に有るものなんです。
例えエコタイヤだろうが、コンフォートタイヤだろうが、細いタイヤだろうが、です。
キッチリ性能を出せるようになると、ビックリしますよ。
以上